2013年03月15日

中国ローカルアパレル

4年ぶりに上海を訪問し中国人の旧友にも7年ぶりに再会した。
彼女は現在中国アパレル企業へのコンサルタントを営んでいる。
話によると現在中国ローカルアパレル企業の多くが経営の曲がり角に直面しており、コンサルタント依頼もこの数年顕著に増加してるそうだ。
昨今の経済成長率鈍化の影響による売上苦戦も経営上の大きな課題であるものの、本質的にはこれまで順調に数百店舗規模で成功してきたアパレル企業の多くが、創業者の商売感や市場感度に依存してきた個人経営から規模拡大に伴う組織経営への転換岐路に立っており、それゆえに業務の仕組み化や組織的業務運営などが未整備であり、結果的に在庫過多のよる財務問題が発生しているとのことであった。
そのため、コンサルタント業務も主にマーチャンダイザー育成を中心とした発注精度向上のための仕組み作りとのこと。
在庫については、これまでは割引販売によって最終的に多くの処分在庫が地方小都市で捌けていたものが、ここにきて販売が鈍化していることも影響していることも関係している。
全般に衣料品の店頭販売は一時期より勢いは 衰えており、要因としてネット販売や支出の優先順位がスマートフォンなどの通信費、旅行など衣料品以外に多様化していることが影響しているようだ。
多くの日系アパレル企業にとって中国市場の戦略的重要性は今後も高まると思うが、消費者の環境変化の速度が想定以上になっていないかはよく観察すべきと思う。

それにしても5年ぶりに見た市場は、あらゆる海外ブランドが溢れている一方で、ローカルブランドも商品やVMD、店舗内装、販売員の質などが益々レベルの向上をしており、この中で差別化することは本当に容易ではないと想像する。
興味深かったのは、その環境下で今後市場が期待しているアパレルカテゴリーがあり、それがはキャリア女性向け商材とのアドバイス。
そうであれば我々日系ブランドにも勝機が期待できるのだが、あくまで日系ブランドのスタイルに韓国ブランドのようなカラフルな色使いをミックスしたようなデザインが求められるとのこと。
思わず納得であった。


DSC00862.JPG
ラッスルズシティビル51階から見た上海摩天楼
posted by [w] axis at 14:43| Comment(1) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年03月05日

英国プロダクトデザイン会社

以前仕事でお世話になった英国のプロダクトデザイン会社Seympourpowell社(シーモアパウエル社)の日本人知人のIさんからメールが来た。
同社が4月に開催するデザイン戦略に関するセミナーの案内である。
同社は現在もグローバルで活躍する優れたデザイン会社であるが、随分以前からアジア地域もターゲットとし、積極的に日本、韓国、中国のグローバル企業との関係を築いてきた。そして数々のデザインプロジェクトに携わってきた。
その同社が、今回は、グローバル市場へ参入機会を伺う日本の中小企業向けに英国デザインシステムの紹介を行うとのことである。
元々、英国は18世紀の産業革命時に世界初の工業化を果たした国柄、工業製品に対するデザインの知見が豊富な場所であり、その背景から世界的に著名なデザイン学校もいくつも存在し、また有名なロンドン科学博物館では工業製品の歴史のみならず多くの優れたプロダクトデザインも見ることができる。
因みに、友人の英国人プロダクトデザイナーから以前、「ロンドンはコスモポリタンの都市だから、グローバル商品のリサーチを端的に行うには最適の場所。それもロンドンに多くのプロダクトデザイン拠点がある理由」との話を聞き、改めて英国(主にロンドン)がプロダクトデザイン開発とリサーチ機能の両機能の一体性から重用されている場所であることを納得した。
行動分析によるリサーチ手法として近年注目を浴びている“エスノグラフィー”(文化人類学、社会学から社会、集団を調査する方法、調査書)を教えてもらったのも同デザイナーであった。

さて、シーモア社が今回のセミナーの対象を従来とは異なり中小企業を対象にしているとのことだが、個人的には日本製品のグローバル市場での競争力の高さと、デザイン戦略を通じて今後の成長余地が一層高まると彼らが分析しているのではないかと想像している。
いずれにしても彼らのこれまでの事例や最新の欧州デザイントレンドを知るだけでも十分価値があると思う。
(因みに、CASIO Baby G は同社のデザイン開発)
興味ある方は下記まで
http://www.seymourpowell.jp/seminar/
posted by [w] axis at 13:24| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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