2014年09月16日

レクサスとオニツカタイガー

レクサスとオニツカタイガーの共通点は何かと質問されたら?

レクサスはご存知のようにトヨタがグローバルで展開している高級車ブランド。またオニツカタイガーは、日本のスポーツメーカーであるアシックスのブランドの一つで、若い世代にファッションシューズとして人気があるブランドである。この二つのブランドの共通点は何か。
まずは、日本企業のブランドであること、それに加えてどちらも、欧米を中心にグローバルで展開しており、また認知度も高いことである。
これに加えて、実はどちらもブランド開発にあたっては、日本ではなく海外が起点となってブランド戦略が立案されたことである。

レクサスは、その開発経緯がすでに多くの記事にもなっているが、アメリカ市場を攻略するために北米拠点で誕生したブランドである。
米国人を中心とした北米拠点で、トヨタの高級車市場参入にあたり、別ブランドとしてこのレクサスが開発された。従来からの大衆車イメージが中心のトヨタブランドでは、なかなか欧米の高級車市場へは参入しずらいなどの理由から、新たなコンセプトが生み出されたそうだ。

一方のオニツカタイガーは、アシックスの前身である鬼塚商会が元々は開発したブランドであり1980年頃まで使用されていた商標だが、合併会社として新たに社名をアシックスとし再スタートして以降、しばらくこのブランドは使用されていなかったのだが、2002年に復刻されている。
それにあたり、欧州アシックスチームが中心となって現代版オニツカタイガーを再登場させたのだ。

車とスポーツシューズ、と全く異なる製品であるが、そのブランド開発の経緯が酷似していることはとても興味深いし、参考になることもある。それがこのブログを記した理由でもある。

結果的にどちらもグローバルで今なお人気の高いブランドであり、事業として成功しているのだが、この開発の経緯がその重要な位置を占めているように思うのだ。
そのポイントとしては、元来より品質レベルの高い日本プロダクトに、日本人視点だけでなく、海外という外側からの視点も加わるにより、グローバルな価値が提供できるジャパンブランドとして再構築されたということではないかと考える。
もちろん、その際にデザインも重要なフィルターにはなっていることに加え、ブランドとして「製品の強みや良さはどこにあり、その魅力は何なのか」等の見方や取り扱い方、そして伝え方など、言い換えればブランドストーリーとしての文脈をグローバル市場に適合させていくことが大切ではないのかと思う。
品質や機能などはグローバルレベルで十分な競争力あるものに、ターゲットユーザ―に向けて、もっとその良さを主張したり個性を理解してもらう、そんな実行がグローバルでは重要なのだ。間違っても、「自分たちは優れたものを造っているので、必ず顧客は振り向いてくれるはずだ!」と、念じるだけだはダメなのだ。

では、具体的にどうすればいいのかとなると、例えば日本人以外も含めたチームを強化することや海外に拠点を作るなどの発想もあろうが、少なくとも、ブランドを牽引する責任者たちが、日本市場で通じていることがイコール海外やグローバル市場で通じることではない、と信じきれるかどうかが初めの曲がり角になると思う。
posted by [w] axis at 18:18| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年07月04日

サグラファミリアとブランディング

先日、取引先の方と商談していた際、「ブランドは継続ですよねー」という話を言われた。
彼は、営業関係の仕事をされているのだが、会社名だけでなく個人としてのブランド化についても最近は意識しているという。そのためブランディングということについて考える機会が増えているとのことなのだが、自身の体験からも、ブランディングするということはすなわち継続しつづけることだと思うようになったというのだ。
確かに、皇室御用達品で有名な和菓子メーカーの「虎屋」など、百年単位で事業を継続している企業や商品の多くはブランドとして確立されている場合が多いように思う。
当然、商品や事業に競争力や魅力があるからこそ、長年継続できているのであろうが、逆に長い年月継続させていくことに拘ることも、ブランド化できる一つの要素とも思われる。

そんなことを思い巡らせていた時、ふと欧州の町並みや、スペインの世界遺産である「サグラダファミリア」を思い起こした。
何世紀を経てもその景観を子々孫々に残し続ける欧州の都市計画は、近代化が進みその変貌が著しい東京都心の景観とは対照的で、その町並みの美しさによって世界中の観光客を引き寄せるし、欧州の有名都市の名前を聞くだけでその風景が頭に容易に浮かぶ。
また、サグラダファミリアは、建築家ダリが1882年にその構想が発表されたものの、130年以上を経て尚建設が続いているという、日本人の我々から考えれば途方もなく長い時空を渡り歩いている作品だ。先頃、やっと2026年には完成されるとの報道があったのだが、こういった欧州の歴史観が、ブランドという概念にとても深く関わっているように思えてしかたがない。
ランドーアソシエイツ社の創業者のウォルター・ランドーが、「Brands are createded in th mind」と言われたように、長く継続されることによって確かに心の中に刻まれれていく。

posted by [w] axis at 17:52| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年04月30日

名刺デザインにみる日米差

起業すると、それまでのサラリーマン生活では気づかなかったり、見落としていたことがいろいろと見えてくる。
最近不思議に思ったのが名刺だ。
仕事柄、多くの方と名刺交換する機会がある。相手に事業主が多いこともあるのだろうが、折り込みチラシのようなやたらと情報満載な名刺をいただく。
たしかに、どんな人物像かとか、どんな業務内容だとかが、わかりやすいって言えばわかりやすい。
やっぱり営業活動には有効なのかな、と思いつつ自分の名刺と比較していた。
その時思い出したのが、以前海外関係の仕事をしていた際に欧米のビジネスマンからもらった名刺だ。
そんなチラシみたいな名刺など見たことはなかった。
想像だが、おそらくこれは日本独自のものなのだろう。
欧米では、お互いが十分紹介しあった後に名刺交換を行うのが一般的なビジネスマナーなので簡素な名刺であってもよいのだろう。
また欧米のビジネスシーンには「エレベータートーク」というビジネススキルの慣用句が存在している。
これは、ビジネスプランをプレゼンテーションするにあたり、忙しい会社トップなどにはエレベーターに同乗しているわずかな時間に印象づけようというものだ。
このような自己紹介に関するプレゼンは、口頭でしっかり行えるということが欧米では一つのスキルとして欠かせない。そのため、おそらくは名刺にはそんな発想が及ばないのだろう。

以上は、ビジネススタイルの差に起因するデザイン差と予想しているのだが、本当にそれだけなのだろうか?

私はこれに加えて日米欧での美的価値感の違いにも由来しているように思う。
日本の多くのメーカーが、製品に新たな機能を次々と付加していく結果、色々なスイッチやボタンが増して、デザイン自体も複雑でわかりにくいものにしてしまい、逆にその個性が失われていくような、そんな現象に似ているのではないか。
確かに情報の多い名刺は、後々役立つことも多いし、実際はそこからアポイントをとることもある。
一方で、今はホームページアドレスがほとんどの名刺に記載されてもいる。
自社のビジネスモデルに本当に有効な情報発信であればいいが、やたらと発信するだけでは見る側が消化不良になるだけだろう。
posted by [w] axis at 11:37| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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