2013年12月21日

愛のスカイライン

先日新聞で、日産の新型スカイラインのネーミングについて同社社内で、日本人幹部と外国人幹部との間で
ちょっとした議論が沸き上がったとの記事が書かれてあった。
概要は、外国人幹部はすでに海外で使用されているプレミアムイメージを持つ「インフィニティ」の名称を日本国内販売する同車種にも使用するべきであると主張したのに対して、日本人幹部からは、スカイラインの名称は日産の歴史においてとても重要なもので、さらに日本国内での消費者においても価値の高いものであるから継続すべきとの反論があった。
おそらくはグローバルでのブランド力を高めるためにより統一性を持たせた車名に転換したいと外国人幹部は思っていたのだと思うが、日本人幹部からは先の主張に合わせて「日本市場を軽視するな」との強い語調も飛び交ったとのことだ。
実は、私も20歳代の頃、親のスカイランを乗り回して楽しいデートを経験した世代であるので、この日本人幹部の主張に思わず賛同してしまうのだが、この記事を読んで頭に浮かんだものがある。「ガラケー」だ。
日本の携帯電話がガラパゴス化して、グローバルでの競争力をどんどん失っていく様を表現するものだが、この日産におけるスカイライン問題も、これから日産がいかにグローバルで生き残っていくかを考えた場合、私のように単純に感傷的な想いから判断することがあったとしたら、それはとても危ういことなのだと思う。

因みに、「ガラケー」には二つの意味があると、数日前に講演をうかがった某大手軽自動車会社の営業幹部の方が言われていた。「ガラ携」と軽自動車を指す「ガラ軽」。
軽自動車は、つい最近政府より発表された重量税の増税により、今後国内販売の苦戦が予想されるのだが、元々日本独自の規制の中で生まれた車種が故に、海外展開も容易でないため、このように業界内では言われているとのことだった。
昨年から議論の続くTPPは来年における最も大きな政策課題になると思われるが、これが表すように私たちを取り巻く環境はいやでも確実にグローバル化の波に呑み込まれるのだから、本当に生き残れるガラパゴス種かどうかを見極める高いレベルでの経営判断がこれからますます重要となってくるのだろう。
少なくとも、「日本市場を軽視するな」の言葉がそういった危機感を持った上での最終的な経営指針の見解であって欲しい。
posted by [w] axis at 11:21| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年11月19日

インナーブランディング

ブランディングの世界では、ブランディングを実施する場合にそのプロセスの一つとしてインナーブランディングと呼ばれる重要な活動がある。
これは、企業がブランド構築や強化する際に、消費者などの企業外対象者に向けてブランディング活動する一方で、企業内の主に社員向けに自社ブランドに関する正しい知識を身につけるよう支援したり、お客様と接する社員自身がブランドを体現することができるよう支援したりする活動を意味するものだ。
最近はブランディングの中でこのインナーブランディングも以前と比べて重視される傾向にある。
何故か?
それは、ブランディングが広告宣伝やネーミング、グラフィックデザイン、プロダクトデザインなどの視覚的イメージだけにたよることなく、販売員、お客様相談室や更には営業から生産担当者までと、外部と関わる全てのタッチポイントの活動を通じてブランドが築かれていくという考え方が広まってきたからだ。
またそういうブランディングのプロセスを経たブランドがより強固になるからだ。
例えば、企業不祥事の事件が後を絶たないが、その釈明記者会見場でしばしば見られる当該企業トップの不遜な謝罪姿勢に対して世間から大きな非難の声があがったりし、それによって一夜にしてその企業のブランドイメージまで多大な影響を受けてしまうことなどがある。
実際はここまで重大な局面でないにしろ、企業の日常活動の中で大なり小なりブランドイメージを左右することが発生して、それらが口コミなどによって徐々にブランドイメージに影響を及ぼすとすればこれは無視することはできない。ましてや今の時代、コンプライアンスやCSRなどに代表されるように企業の社会的責任要求が高まっているため、こういった観点からもインナーブランディングの役割がブランド構築以上の役割を担うことも期待できるようにもなってきたと思う。
インナーブランディング活動の代表的な例としては、リッツカールトンホテルのクレド(信条)という、従業員全員がいつも携行している行動指針を示す名刺大のカードがある。これによって、ホテル従業員は滞在客に最大限のおもてなしをすることの大切さを常に忘れることがなく、その結果リッツカールトンホテルのサービスレベルが業界最高レベルであるとの評価の獲得に寄与している。
ただ、最近話題の偽装メニュー事件では、残念ながら大阪のリッツカールトンも当事者として謝罪会見を行っており、このクレド神話にも疑問を持たれることとなった。
多くのホテルや企業を巻き込んだこの偽装事件を通じて、改めてインナーブランディングの大切さを知るとともに、その継続の難しさを認識させられることにもなった。

ところで、最近ユニクロでグラフィックブリーフを購入した。ディズニーやキースヘリングなどとのコラボレーションデザインの下着シリーズだ。元々、Tシャツでは大々的にUTというシリーズ名称で多種のアニメやキャラクターグラフィックTシャツを販売している同社だが、下着でのこういったキャラクーやグラフィック物は、大人にも楽しめる上にお値打ち感もありつい購入してしまった。
下着という表には目立たないアイテムなので、子供とのお揃いで密かに楽しむこともできるから、こんな”インナーブランディング”?をするアイテムなら楽しいではないだろうか。
posted by [w] axis at 14:23| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年11月18日

韓国市場

先日、プライベートを兼ねて韓国に行ってきた。
現地で長年駐在している後輩のT君にも久しぶりに再会し、美味しい韓国料理も堪能でき短期間であったが、とても楽しい時間を過ごすことができた。
今更ながら日本と韓国の距離の近さを痛感し、今後も気楽にもっと往来していきたいなと思った。

ところでプライベート半分とは言え、久しぶりの現地のファッション市場動向も気になり、限られた時間ではあったが情報を収集してみた。
まずユニクロの興盛が印象的だった。ソウル最大の繁華街である明洞には大型店があるにも関わらず、すぐ近隣にグローバル旗艦店もオープンしているなど韓国市場では確実に人気を得ている。どの店舗もH&MやZARAと常に隣接しており、日本から離れて海外でこの競合環境を見ると、改めてユニクロがすっかりグローバルブランドとして認知されていることに感心した。
日本ブランドがこのように海外で活躍できているのを見ることは少なからずうれしく思う。

このユニクロはじめ、H&M、ZARAの3ブランドでの売上は現在合計で約1000億円となっており、同様のヤングカジュアルブランドへは売上面で多大な影響を及ぼしているとのことだ。特に元来韓国のファッション市場では販売の中心であった百貨店での同ゾーンの売上にその影響が顕著に出ているようで、これまで人気のあった地元ブランドの多くが売上不振に苦しんでいるという話であった。

その中で今話題となっているローカルブランドがあるのでここで紹介したい。
「TOP10」と「8IGHT SECOND(Sエイトセカンズ)」である。
両ブランドともに、韓国の大手アパレル会社が開発したいわゆるSPA型ヤングカジュアルブランドである。
TOP10は昨年6月に、8IGHT SECONDSは昨年4月にそれぞれデビューしたブランドで、どちらも初年度で60店舗近い積極的な出店をし話題作りを行っている。加えて韓国では通常行われるマーケティング手法である「スターマーケティング」により、韓国有名人を使った広告宣伝活動を実施し短期間でのブランド認知向上に成功している。価格も手頃で現地の若い女性に人気のブランドとなっている。
どちらも先の外資系御三家と正面からガチンコ勝負のブランドにはなるが、今後はどのように韓国市場の中で成長していくのか注目である。

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明洞にある「TOP10」路面店

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同じく「8IGHT SECONDS」
posted by [w] axis at 10:37| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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